僕が尊敬している人物は、バーチャルYouTuberの月ノ美兎さんです。
委員長こと月ノ美兎さんはVTuber事務所『にじさんじ』に所属するバーチャルライバーで、登録者数は50万人以上。彼女の魅力は、なんと言っても体験談の面白さです。
動画を見てもらうのが一番わかりやすいのですが、
↑はダッチワイフのデリヘルに行った話です。他にも
- フェチ御用達の店で丸呑み体験
- 建築費1億円の豪華トイレで便所飯(カレー)
- 自分で描いた絵を下北沢の路上で1億円で売ろうとする
などがあり、どれもパンチが効いています。こういう何でもやってみる姿勢に僕は尊敬の念を抱いています。
そんな委員長が視聴者からのおたよりメールを募ったことがありました。
「話してほしいこと」とあるので質問メールを想定しているであろうに、僕は恐れ多くも自分の体験談を送ることにしました。
以下が実際に送ったメールの全文です。
月ノ美兎委員長、こんばんは。いつも配信楽しく拝見しています。
委員長はいつも新しいこと、やってみたいことに挑戦されていますよね。その姿勢に触発されて、僕も先日ある初体験をしてきました。
股間のブラジリアンワックス脱毛です。
ご存知かもしれませんが、ブラジリアンワックスというのは、ワックスで毛を固めて一気に抜く脱毛法です。レーザー脱毛よりも安く、カミソリと違ってチクチクしづらいというメリットがあります。
夏は股間が痒くなる季節ですよね。ということで、僕は男ですが、股間をフル脱毛することにしました。しかし自分で処理するのは怖かったため、専門店に行って抜いてもらうことにしました。
お店は雑居ビルの最上階にありました。内装は美容院のようにオシャレで、その日いたスタッフさんは女性が一人だけでした。
予約していることを伝え、「エッチなお店ではない」という承諾書にサインして、ベッドのある個室に通されました。
女性スタッフさんは「ズボンとパンツを脱ぎ、ベッドに横になって、股間にタオルをかけて待っていてください」と僕に指示すると、準備のために個室から出て行きました。
しばらくすると先程の女性がマスクと手袋をして戻ってきて、1秒後に僕の股間にかけたタオルを取り払いました。「これタオルかけた意味ある?」と思いましたが、緊張して何も言えませんでした。
股間に消毒液を塗られ、続いてワックスを塗られました。赤くてネバネバした液体で、熱めのお風呂ぐらいの温度でした。
ワックスはすぐに固まったようで、スタッフさんは躊躇い無く剥がし始めました。
「イ゛ッッッッ!!!!」
思わず声をあげるほどの痛みが股間を襲いました。スタッフさん曰く、痛すぎて途中で断念する人もいるんだそうです。
僕はなんとか最後まで耐えきりました。
最後に手鏡で股間を確認すると、小学生に戻ったかのようにツルツル。思わず感動しました。
それからというもの、蒸れもなく、挟まることもなく、快適な無毛生活を送っています。生えてきたらまた脱毛するつもりです。
委員長のおかげで脱毛する勇気が持てて、清楚な股間を手に入れることができました。本当に感謝しています。ありがとうございました。
ラジオネーム: ウマーニャ
我ながらおもしろいです。ちなみに完全に実話です。送る2週間前に行きました。正直これは紹介されるだろうという自信がありました。
というのも、
- 委員長の体験談に方向性が近い
- ただし委員長がやらなそう
- デリケアエムズとコラボした直後で股間がタイムリーだった
という好条件が揃っていたからです。
本気で読まれるつもりだったので文章にも気を使って、露骨な表現を避けることと尺を極力短くすることを心がけました。
次の日の生放送はしっかり10分前から待機。おたよりコーナーがいつ始まるのか、緊張で心臓が痛かったのを覚えています。
放送開始から50分、紹介されたおたよりは僕のものではありませんでした。
『美兎ボタン』の作者さんからのメールで「委員長が好きだと言っていた曲のカラオケ音源を作ったから歌ってほしい」という内容でした。
その愛のあるクリエイティブな内容のメールを見て、自分の浅ましさが死ぬほど恥ずかしくなりました。自分を面白いと勘違いして文脈を無視した体験談を送りつけるオタク……最悪すぎる……。
意気消沈して日々を送ること1ヶ月。委員長がまた雑談配信をしていました。リアルタイムでは見れなかったので、後日アーカイブで見ました。
なんと僕のおたよりが紹介されていました。
いや1ヶ月後に読まれることある!?心の準備ができておらず、動揺しながら動画を見ていると委員長が
「へぇ〜面白い」
「(痛みに耐え切ったことについて)えらい!」
「(委員長のおかげで脱毛する勇気が持てて)いやわたくしのせいにするなwww」
「ラジオネーム:ウマーニャさん、いや貴重な体験談ありがとうございます(拍手)わたくしはこういう変わった体験談を送ってくる人にね、拍手を送りたいわ、ほんとに」
という言葉をくださいました。
言葉では表せないほど感激しました。人生で一番うれしかったです。
それとコメント欄が「草」で埋まってたのも最高でした。もちろん委員長がこんな汚いおたよりを選んだことに対しての笑いですが、それでも知らない人が自分の体験談で笑ってくれるのは、今後味わえないであろう貴重な体験でした。
委員長に褒められたことで、その後の僕の人生は変わりました。委員長も書いているという「死ぬまでにやりたいことリスト」を僕も書くようになり、面白そうだと思うことは出来るだけやるようにしています。以前と比べて生きるのが楽しくなりました。
今となっては、おたより募集のフォームも閉鎖されてしまい、新しくおたよりを送ることはできませんので、代わりにこのブログで色々な体験を書いていこうと思います。
月ノ美兎さん、本当にありがとうございました。
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